ナチュラル感とフンワリした優しさが何とも魅力的なアメジスト原石。ある種のエレスチャルなのだろうと思いますが、仕入れ元で呼んでいる「カスケイド」という言葉は、「滝」や「連なり」という意味を持つ単語で、どうやらアメジストの三角の結晶が連なって形成されている特徴から、そう呼ばれるようです。

こちらの1点は200gを超えたしっかりしたサイズ。表面のアメジストの層はご覧いただける通りの圧巻のカスケード!そしてまろやかに磨かれた母石側は手にやさしく、白いクォーツにグリーンの鉱物の付着が見られます。内包物も入っていて、味のある雰囲気。

about : カスケイドアメジスト from Mozanbique

最近ご紹介しているお隣、ジンバブエの、ブランドバーグ似の可愛い味のあるアメジストを産出するチレジィにほど近い場所から見つかったアメジストで、よく似たものがナミビアやザンビアなど、周辺国でも限られたユニットで点在し見つかっているようです。

アメジストで時折見られるこのような姿は個人的にとても好きで、圧倒されます。今回入荷しているモザンビークのこの石は、全体がふんわりしていて、骨董品のよう。切り取られた原石のはずですが、母石部分も適度にまろやかさがあって(例外的に磨きが入ったものも前回UPでありました)、手に優しい。ヒーリングやお守りにもおすすめ。

見た目が地味めなので、なかなか写真で魅力をお伝えするのが難しいのですが、三角の凹凸が無数に段差をつけて連なる様子は圧巻です。トライゴーニック(下向き三角)や、そのキー(窪み状の下向き三角)が見えるものもあります。

思うにこのカスケイド形状は、「連なって形成された」というよりも、最初は普通のアメジストであったものが、レコードキーパーの時期を経て、更に朽ちていく段階に入っているゆえの、無数の結晶への分裂、のような印象もあります。トライゴーニックも、終焉に向かう時に現れると聞いた事が。

そんな、古さ、長老の風情を確かに感じるアメジスト。手にするととても軽いのです。癒しの力に溢れていると感じます。味のあるアメジストがお好きな方の、コレクションとしても。

産地:モザンビーク
サイズ:
231g
8 x 6 x 5 cm

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