新着のカイラスクォーツ。ハイグレードタイプで、艶やかな石肌、透明度は高く、表面の輝りも美しく。成長線もきらきらしています。更にチャームポイントは、クローライトが入っていることと、淡いイエローが内包されていて、虹もあります。
ほんの少し入ったイエローはなんでしょうか、リモナイト?サルファー?それともカテドラル形状の接合部分なので、黄土色の土などが混入したのでしょうか、成分は未確認です。・・が、この仄かな黄色がクローライトのグリーンとともに、とても素敵な個性となっています。
また、複数のポイントが集まって、ゴシック建築のような厳かなカテドラルを呈している形状も素晴らしいです。小さめのポイントたちのファセットの中に虹、一番大きい親ポイントの内部は白銀のクラウドが渦巻き、グリーン、イエローともども独特の光と色彩を生み出しています。
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ショップで16年石を扱って来たけれど・・自分個人としてもたくさんの石たちとの縁を経て来たけれど・・・カイラス水晶ほど、「秘めた」感じのする水晶は、出会った事がない気がします。聖山として未だチベット側は入山が許可されていないそうですが、古来、僧侶たちが出会い手にしていた、という言われにもぴったりと来る、厳かな存在感です。
チベット・ヒマラヤの単独法として知られるカイラス山。標高6500メートルを超え、チベット密教、仏教、ヒンドゥー、ジャイナ教においても聖なる神の山として崇められています。聖地として守られているので未だ未登頂の山だそうです。素敵な響きのサンスクリット名は「カイラーサ」で、水晶「ケーラーサ」との関連が考えられるそうです(wikipedia)。つまり水晶が採れることが昔から知られていたのかもしれないですネ。
現在はネパール側から入山し、国境を越えてチベット領内へ入り、採掘されるそうです。
厳かなタイプの水晶がお好きな方は、ぜひ一つ、持っておきたい産地。おすすめしたい気持ちは山々ですが、数が非常に限られています。惹かれる方はぜひ、ご検討ください。
産地:チベット カイラス山
サイズ:
85g
7.3 x 4.2 x 3.0 cm