シャンバラの杖ブレスにふさわしいビーズを、と探していた時、先日アップしたいくつかの作品で使用した「チベットシャングリラモリオン」とともに見つけたのが、日本の宮崎県、神話の伝承地で産出される天照石。実際に手にしてみると、清々しい突き抜けるような高波動のチベットモリオンとは違う魅力で、素朴な大地と太陽が融合したような、「温かく、懐深く、広大な」エナジーを感じました。

神武天皇の祖先神が「ワニ」(龍やサメという説も)という言葉で表現される皇統神話は、南方から日本にやってきた海人族の文化を持つ人々の特徴であると考えられます。どの国でもそうですが、部族社会や旧来の土着の石器時代人が農耕社会に習合されていく中で、神話はその新しい「国家」の出自を証明するものとして、政治的に織り上げられていきます。日本の神話もいくつかの要素が、1本の筋のようにつなげられて成立していますが、

その中でも、独特の存在感を持つのが「海人」系文化を持つ人々。神武神話にそれが反映されています。そして、時代の経過とともにそれらのルーツを持つ人々が、移住した先で、素朴な祖先神を祀っていた地の一つが伊勢地方であり、のちに政治的な理由から国家神道の中心地とになっていく。研究家の方々のお話では、伊勢の本来の神は男性神で、今も伊勢神宮近くに鎮座している、サルタヒコ神であるという話があります。私も25年来の探求から、個人的にはそのように感じています。

サルタヒコ神の相方はアメノウズメ女神ですが、のちの神話での特徴付け・色付けよりも、このご夫婦神は本来の縄文期の人々の、道祖神、石神信仰などに象徴されている、「聖なる男性性・聖なる女性性」への素朴な信仰の対象であり、当時の人々が、ごく自然に自然界の中に見出した神々しきもの、太陽と大地、への崇敬なのではないかと個人的には思います。それゆえに、リュミエール的に置き換えれば「ガイアとヴァイアマス」とも言えます。両者は地球霊ロゴス、とアルガンザでは位置付けていて、壮大なる宇宙存在として地球の中心に坐す聖なる男性性と女性性です。

海を渡ってやって来た輝く神と伝承されるサルタヒコは、「あま」(天・海)を照らす太陽と重ねられ、「アマテル神」という別名を持つに至ったと考えられます。中沢新一氏の『純粋な自然の贈与』でもそのあたり探求されています。ご興味ある方は覗いてみてください。


ガイアブレスシリーズとして、まず先にガイアができました。ハイクオリティなクリソコラと天照石を中心に。そして、サチャロカマスターグランドアースのビーズと、ゴールドコートオニキスを配して、天照石にちなみ、本来のアマテル神である、太陽神サルタヒコをイメージして、縄文の人々のメオト神信仰のように、2本セットとしました。一緒に付けていたら、パワーが凄そうです・・し、日によって、1本付けと使い分けても良いでしょう。

天照石は、宮崎県・高千穂で産出されます。白系のまだら模様が美しいダークグレーのビーズがそれになります。日本百名山の一つ、豊玉姫(神武天皇の祖母女神)ゆかりの祖母山で産出され、神話の里高千穂地方でも神秘の石として大切にされてきたそうです。アマテラス大神の岩戸伝承地であることから、名付けられたと思いますが、私の印象では素朴な、大地と太陽が一緒になった明るいエナジーを感じます。

ガイアの方には天然サンゴも入っていて、アマテル神・サルタヒコ・天照石、そしてそれらに所縁の、南九州から日本列島に広がっていった海神信仰を持つ人々とも、(気づけば)絡みました。なかなか、マニアックでパワフルなブレスになりました。^^

サイズ:どちらも内径 15cm

使用ビーズ:
サチャロカマスタークリスタル・グランドアース 9mm
14kゴールドコート(中は天然オニキス)8mm
ブルークリソコラ(GAXグレード)8mm
ゴールドコートオニキス 8mm
天然珊瑚 8mm
天照石 12mm

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