『ハピの巫女姫』『ガイアナ神謡集』読者's Revew
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いつもブログも楽しみに読んでいます。 今回は「ハピの巫女姫」をやっと読了しましたので、僭越ですが、感想をお送りします。
あまりに壮大なのと、価値観の混乱と、何か過去世のような感情がいっぱいでしばらく現実に帰ってこれませんでした。(ガイアナはもっと壮大なのですよね……(^^;)) ハピ国の設定が、母系社会ですので、まず、女神信仰というものを感覚として、構築していく必要がありました。女神信仰の真髄を理解しないで読むと、聖娼制度の大事なところや、セイレンの行動基準、また、周りの人たちの価値観がなかなか理解できませんよね。 特に、セイレンがツルクに行ってからは女神の感覚を持てるがゆえのセイレンの行動なので、持ててない私は、セイレンとのギャップで読書が止まってしまいました。

で。しばらくしてボーっとしている時に、聖娼の実際場面が、私に降りてきました。それは、理想的な聖娼と信心深い男との交合の場面で、とても、感動深いものでした。それを経て、やっと、『ああ、女神信仰とは、女神の加護とはこういうものか』と解ったのです。 それに付随して、沢山の情報や理解を得ました。エネルギーとしての女神性、男神性の理解は特に感慨深く、女神は器。それも、生み出す器であり、キャンバスのような場でもある。男神は意思。 女神の場に、どういった存在を創って欲しいのか、創造するもの。鍵を握っているのは【女神の満足度】。女神は愛による男神の意思のみを豊穣に結びつけるから。

支配による命令を男神がすると、それは、女神の満足と対立するため、不調和な存在が創造されてしまう。 それは、女神の器であるキャンバス=この世を破っているようなもの。キャンバス自体が破れていくと絵が描けないように、やがて、その絵は崩壊する。女神信仰で、聖娼の役割は、「与えること」ですが、与えるには、エネルギーが必要です。 聖娼は女神自身からエネルギーを与えてもらっていますが基本、これは男の役割だと思うのです。女神を繁栄させるためにパワーを使うこと。それは、豊穣に対する労働や(作物作りとか、山の手入れとか、動物の世話とか)芸術で、女神の感覚を悦ばせるとか、妊娠や出産、子育てなど、女性が負う仕事に、協力する姿勢とかもちろん、性的にも女性を満足させる努力をすること、とか。。。

そういった事が、男の役割。女神を満足させればさせるほど、男は繁栄をいただける。それが女神をたたえる信仰の本質。それは、3巻の最後にもヤンとメイがカヤトに言っていましたよね。 男性の器が小さければ、女性も小さくなってしまう、と。 ひとつ、悩んだのが、両性の存在です。大地神ムウや、中性的な美しさを持つマルス、そして半男のレア。 彼らの存在は、宇宙(ウツ)を小反映しているのでしょうか?すべてを受け持ち、また、持たず、どちらにもなれる。ドラマが展開する場の外にいる空(くう)のような存在でした。 “にんげん”という存在は、場というドラマに投げ込まれています。場は女神であり、場に垂直にまじわる意思=男たちがおり、にんげんたちは、そこで女神や男神の葛藤も体験します。女神のおおきな特徴に 「再生」がありますよね。それを描いたのが、ナスタトとのエピソードであった気がします。

徹底的に女性性を踏みにじられたセイレン。個人としては死ぬほうがマシのような状況で、ハピ女神の意思を守ろうとします。とても強い信仰心と愛。ハピ女神が何を伝えようとしているか、ただただ知りたかった…… とても意味深いものが背後にある、と私は多くのことに気づきました。個人としては、体に入ったものを感じたら耐えらない嫌悪感があります。一方で、女神なら、そんなものさえ“肥し?”にして、進化するんじゃないかな、とかも思い、エネルギー的に変容させてしまう力がある気がしました。

オチが言っていた 「さほど好きでない男でも、お腹の中の父親だと思うと、愛しく思える。それが不思議だ」という感覚とよく似た変容力とでもいいましょうか。これを持っている限り、女は自身で再生できるのです。それを発見できるかどうか、が女性の試練なのでしょう。なので本当は、性的な器官への支配は、女神には一切通用しない、ということです。変容・再生させてしまうのですから。 ―救いを求めるように抱いてください、そうすれば、女の中に在る女神の質が、呼びさまされる― 調和・繁栄への、正しい形のレクチャーでした(笑)

セイレンから学んだことで大きかったのは「運命をコントロールしようとしない」ということです。ただ流されているのでなく、「挑戦的に受け入れている」という姿勢。力強いヒロインは皆、このタイプ。

現代は、環境が一律化しているせいか、皆、何か、になろうとします。これは、ある意味、自分で運命をコントロールしよう、とすることで、非常にストレスなのです。「夢」という言葉で味付けされてますしね。この葛藤でせんど努力したあと、結局は、いきつく先は、運命なのに。 どんなにどん底でも、環境が気にいらなくても、それがその人の運命。ですから、それを受け入れること。そして、やってきた試練から逃げずに、積極的に行動しようとすること。それは時に残虐でもあり、マルスやリーヴは、セイレンのその態度に悲しまさてれますね。苦しいのは、そんなセイレンを何よりも理解し、尊敬し、憧憬している事です。 「そんな貴方だからこそ、愛しています」 てなものです。

私が登場人物で一番近いのは、リーヴ・クラトです。これはビックリしました。読み終わった後、胸が苦しくて、30分ほど泣いたのですが気持ちはリーヴだったからです。ハピから出国する時、セイレンと一緒に死にたかったのです。でも、出来ない。セイレンのことが何より解るから。この葛藤を、もう、幾とせ繰り返してきたことでしょうか。 全然、今まで気づいてませんでした。私の過去世か平行世は、こういった男性を何回も繰り返しているようです。 聖なるものへの憧れ、騎士…… 武士もやってますが女性に聖なるものは求めず、この時は教義や思想に夢中になっていました。妻は現在の母でした。この時から “この女には分からないな” と半ばバカにした意識を思っておりました。今世でも同じような関係でした。 あー歴史は繰り返す(笑)この傾向が、現在の私の不具合を創っています。 「憧れ」と「哀しみ」 どうやっても自分の愛は叶わない。この葛藤。アストラル体に、ため込まれた悲しみが、ついに許容量を超えたのです。グズグズと泣いていると不意に【あなたの使命は何なのですか?】という言葉がやってきました。少し呆れたような女神のエネルギーでした。

そこでハッとしました。私は……ロマンスと高次元への憧憬を混ぜ、それを得られない、と嘆いているが得られない or 得られると思っていること自体幻想だし、外の愛に囚われていた証拠、と分かったのです。 自分の使命? 憧憬した人が何よりも忠実だった使命。私の……は?そこで、目が覚めたのです。何世にもわたって失敗してきた原因が。リーヴが私のような失敗をしているとは思いませんが、少なくとも、彼のキャラクターは私の中を引き出しました。その後のセイレンを知って、リーヴ性格の私、かなり拍子抜け。たくましく?****いるのですもの(笑) 子どももいっぱい生んで。 女神ですから。

そうなんですよねー 高次元の人は、こうなんです。 自分もそのくらいにならないと、側に立てないんですよねー 【あなたの使命は何なのですか?】 を、クリアすると、きっと自然に側に憧憬があるのでしょう。 その時は、自分が憧憬そのものになっているのでしょう。 長い! すみません。長くなりすぎました。でも、どうしても、これくらいは書かずにいられませんでした。 それくらい【意識】を刺激された物語でした。知恵熱のようなものが出たくらいです(苦笑)

この先は、ガイアナです。これは、もうちょっと体力つけてからです。小説紹介サイトに、またハピの外伝みたいなのも書きたい、とありましたので「あー読みたい!?」と思いましたが、、、、、大変ですよね? お忙しいですもんね…… でも、気長にじっと待っています。 とても、素晴らしい物語、ありがとうございました。 一生の宝物にします。

 
 

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ハピも壮大でしたが、ガイアナは神、ウツ(宇宙)の世界と 密接でしたので更に壮大な物語でした。 今は、読み終えたことと物語の静かな余韻の中にあって、 言葉として出てくるものは少ないです。 ただ、最後の最後での展開に私の気持ちが ついていっていないだけかもしれませんが・・・ う〜ん、レオダイを笑えません(^^;

ガイアナを読みながら「唯一変化しないことは、変化することだ」 という言葉を思い出していました。 最後まで読み終えた今、更にそれが心に染み入ります。。。 さて、ハピでの重要な人物が転生しているとのことでしたが、 ジムレイの前身が分かった時は「うぉっほーい!!」と 心の中で叫んでしまいました。 私としては予想外の人物(←ひどい。笑)、かつサラの慈愛に嬉しくなりました。本当。これは声を大にして言いたい!サラすごいんです!!(笑)

ガイアナでもたくさんの女人が出てきますが、クロエは見てて飽きない、好きなキャラの1人です。ディワンとの兄妹のような関係も好きですね〜。 ユマの錯綜もなんだか分かる気がしますし、 アガシアの鱗神への想いも‥‥泣きそうになりました。 メランダ、アガシア、トリシアの3姉妹も大好きです。 アガシアもさることながら、メランダとトリシアの組み合わせもお気に入りv 個人的にはハピ、白山姫、ガイアナの一連の流れを通して Amari様から(日本の)女神のご縁を頂きました。 ありがとうございました。 ガイアナの紫の表紙を見つめながら。。。∞Love∞  

 
 
 
 

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「ハピの巫女姫」はとても壮大な物語でした。例えるなら、ベートーヴェンの交響曲を1番から9番まで聴いたような。…って私、そんなに聴いたことはないのですが(笑) 読み進みながら、ビジュアルが強い人はこんな風に細部まで事細かにみているんだなぁ、と思いました。 ビジュアルというのは、ビジュアル系バンドなどの意味合いでなく(笑)、みる力、という意味でです。

私はどちらかというと聴くという質が強いようなので、文章を書くと(二次創作ものですが。。笑)物語の壮大さを描くというより、キャラの感情を綴るのがメインになります。ビジュアルの強い方はキャラの心情はもちろん、建物や着物、食べ物、お天気、匂いなど細部に渡って細かな描写があり、ひと1人ではなく国を巻き込んでの物語になっている気がします。 ハピはたくさんのキャラクターが出てきますが、私のお気に入りは半男(今風で言うおネエ)です。 1巻に、半男が集っている中にマルスが来たシーンがあります。『半男たちがみな奇声を上げ、マルスが供に食卓に着くと、色白の大男バルは全身を赤らめた。』(P113より引用)想像したらすごく可愛いというか微笑ましく、かつなんだか笑えてとても好きなシーンの1つです。

半男の中でもレアが好きなので、3巻ではうっかり泣いてしまいました。 その3巻、泣き所がいくつかあったのですが、その中でも何故ここで泣いたのかという箇所もありました。 『ムウの森深い谷の一つに、未だ手の付けられていない晶洞がある。晶洞は、今、人の手によって見い出されることを望んでいる。その水晶はムウの歴史を記憶として刻んでいる。』(P85)不思議ですが、魂?が「気付いてくれた!」と言っている感じもしたので、もしかしたら嬉し泣きになるのかもしれません。 読破してからは、ヒロインのセイレンをもし日本名にするのなら「青蓮」なのかな、と思ったり。 リーヴの日本名は何故か、生きる、というイメージ…「live」をローマ字読みしたらリーヴと読めるからかな?泥の中で咲く蓮の花(セイレン)に生きる力を与える人、な〜んて想像を膨らませていました(笑)。

想像を膨らませると言えば、音楽も。楽器で例えるなら、個人的にマルスはヴァイオリン、セイレンはピアノ、リーヴはチェロ。タキやアクサナは、カルメンとか似合うんだろうな…なんて思うと笑ってしまいました。誰か「ハピの巫女姫」の曲を作って欲しい、なんて半分本気で思います(笑) 奇しくも、1巻を読破した後に白山菊理姫のアチューンメントを受け、女神の恩恵をその身で感じることも出来ました。次はまた違ったテイストであるというガイアナを読みたいと思います。 Amari様、「ハピの巫女姫」を世に生み出してくれて、どうもありがとうございました!

 

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たくさんの登場人物をとても細かく書き分けていて、語りの豊富さと表現力の高さに驚きました。ストーリーが魅力的で、先を読む事の難しい展開に、気が付くと深く入り込んでしまっていました。風景もそうですが、登場人物の立ち居振る舞い、小物に至るまで、描写が丁寧で美しく、目に浮かぶようでした。 そして、私の心を強く掴んで話さなかったのは、始めから終わりまで一貫している主人公セイレンの精神性の高さでした。

物語の根底にある女神の慈愛、全てを包み込む母性がセイレンの一挙一動を支配していて、それがゆえに生じる悲しみや心の葛藤を意志の強さで、どんな時も美しさに昇華させていく勇気と行動力にとても感動させられました。 Amari さんの作品を読むのはこれが初めてですが、Amari さんの小説家としての才能にただただ圧倒させられました。ぜひ一度読まれることをお勧めします。そして私も他の作品も読んでみたいと思いました。

 


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